「天使なんているわけねぇじゃん」
『いるから言ってるのよ、アタシは。冗談でこんなこと言わないわ』

少女の言い方に少しムカッときた俺は

「じゃあ証明してみろよ」

と少女に言った。

『いいわよ』

少女は綺麗な色素の薄い茶色の髪を靡かせ下に…大地に飛び降りてきた。

『手を出して』

俺は黙って手を少女に向かい出す。

少女は俺の手をゆっくり握った。