「怖いくらいにバリバリするね…。教室ではしなかったのに屋上来るとするんだもん。耀羽に何か取り憑いてるんだよ、多分」

やっぱりコイツ、分かってんな。

「流石、慶。よく分かったね」
「え?」
「慶の言ったとおり俺には取り憑いている。ただし…幽霊じゃないがな」
「幽霊じゃない…?」
「あいにく俺には『幽霊』は見えないんでね。…『天使』なら見えるけど」

こんな話して慶が信じるかどうかは分からない。でも、やってみないと分からない。

「天使…」
「そう。俺に取り憑く天使の名前は『郡山日和』」
「…!日和…ちゃん!」

お…反応した。作戦成功だな。