『やっぱ高い所って気持ち良いなぁ!』
日和は騒いでいる。
「日和の世界の方が、もっと高いじゃん」
『天界?天界は…アタシはキライ!』
「…あ、そう。…ハハ」
プイッと、そっぽを向く日和が面白くて思わず笑ってしまった。
『笑ったな!』
「だ、だって…。あぁ、そうだ。慶の話、聞かせてよ」
『さっきの続き?うん。良いよ』
日和は俺の隣に座る。
『アタシは去年、1年2組だった。慶君と同じだからね。耀羽は?』
「1年6組」
『会わないはずだ』
「そうだな」
『アタシ、慶君の隣の席でね。初めての男友達が慶君だったの』
「へぇ…初めての男友達ね…」
『中学は、あんまり行けなかったからね。友達も少なかったわけよ』
「なるほど、ね。ちなみに俺は何人目の男友達?」
『慶君の次だから2人目だよ』
「…ッ」
『何で舌打ち!?』
慶の奴…良いとこ、とりやがって…。


