私の王子様

「もう、やだ。」
独り言をつぶやいた。
なに、あいつムカツク。
私だって、好きな人はいるのに、あんな事して。
でも、私が好きな人はこの世界にいるのかすらわからない。
私が好きな人は、小学校の時に優しくしてくれた男の子。
何かあったらすぐに助けてくれた。
だけど、小学校五年生の時に引っ越してしまった。
私はこの子以外好きにならないと決めた。
この子以外良い男子がいないだけだけど。
明日、学校に行くのもやだ。

ピーンポーン

チャイムがなったから私は急いで、部屋から出てドアを開けた。
「お前、確認しないで開けるとか危ねぇよ。」
私の目の前にいたのは…。