私の王子様

だから、お前を俺の彼女にする。」
「意味わかんない。勝手に命令するな。私はあんたのいいなりになんてならない。」
私はいってやった。
そのまま屋上からさろうとおもった。
「……あっ……!!」
その時、私は櫂に腕をつかまれた。
唇に生暖かいものが触れた。
もう高校生だから、櫂が何をしているかはすぐわかった。
キスだ。
長いキスだ。
櫂にファーストキスを奪われた。キスの仕方が分からないから、苦しい。
酸素を吸いたくて、口をあけたら狭い隙間から、舌が入ってきた。
「…やっ……めッ……てっ」
櫂はやめてくれない。
私は、たってるのが限界で、座りそうになったとき、やっと離れてくれた。
私は口に酸素をたくさん含んだ。
「…はぁ…はぁはぁ……」
「お前、はじめてかよ」
口元が笑ってる。
「意味わかんない。なんで、あんたにそんなこと言われなくても、あんたには関係ないじゃない。」「お前ばかじゃねぇの。俺と付き合えばこういうことにはならなかったのに。」
私は、走って屋上からでた。
逃げてきた。
今日1日最悪だ。
私はそのまま授業に出ないで、家に帰った。