今日の木はなんだか楽しいみたい!とか、お花さんは何かわくわくしてた!と今日の森のことを楽しそうに話すシューを見て、森がシューのことを好きになるのもわかるな、なんて思う。
それに僕も嬉しくなって笑いながら、
「今日は霧も出てたからね。
森も喜んだんだよ。」
と言う。シューはきらきらした目で僕を見てから、
「そうだよね!
今日がこんなすてきな日でよかったなあ!
だって今日は………」
とそこまで言ってから、はっとして口を両手で覆う。そして慌てた様子で、
「あのっ、あのっ、
今日は良い天気になりそうだし、い、イルトと外で遊びたいな〜って昨日から思ってて!だから!」
と一生懸命話す。
さすがに変に思った僕が口を開こうとしたとき、それを遮るようにして、僕たちの会話をにこにこと見守っていたアルマさんが言う。
「そうね。今日は良い天気だから、昼間のうちの手伝いはいいから、イルトもシューも外で遊んできなさいな。」
それにシューと僕は同時に、
「いいのっ?!」
「いいんですか?」
と聞く。
アルマさんはそれに、ふふっと一度笑ってから、
「もちろんよ。ね、シュー。」
と、意味深げにシューを見る。それにシューはうんっとうなずいてから
「ありがとう母さん!
ね!イルト!
早くごはん食べて早く行こっ!」
と喜ぶから、僕は不思議に思いながらも
「そうだね。そうしよう。」
と微笑んだ。



