「おはよ。」
「おふぁようー。」
ナギキがテマをあきれたような顔で見て、ラニテイはあくびをしながら答えた。
ナギキは栗色の短く切った短髪に、すこし切れ長の黄緑の瞳。ラニテイは黒髪に栗色の目をした、ふたりともシューやテマと同じ年の男の子だ。
僕らはいつもこの5人でいつも遊んでいるのだ。
シューに病院から外に連れて行ってもらうようになって、村に来るようになってからずっと。
そこで
僕は、自分の目にかかる自分の前髪を見た。
この村ではありえない、金髪。
薄い色の金髪は光に照らせば白く光るプラチナの色だ。さらに僕の瞳は水色のような、緑のような、不思議な色をしてる。
昔から変わらないこの容赦。
決してみんなと同じにはなれない証。
でもその僕の前で、まるでこの僕のおかしさを全く気にしない様子で会話するみんなを見て、僕は心から微笑んだ。
当たり前のように僕を受け入れてくれるみんなを。



