―夏稀side―


はぁ…っ

なつは大きいため息を
ついた。

「あきれた…っ
あーきっ!!!
早くおきなさいよっ
今日入学式だよっ?」

大きい声でぐっすり寝ている
あきに言った。

「――後10分…っ」

「後10分じゃないの!!
遅刻するって!」

そういいながらあきを
ベットから引きずりだした。