「萌、ごめんなさい。こんな事に巻き込んでしまって」
その夜ベッドに二人で寝ているとスミレちゃんがぽつりと謝った

『スミレちゃんのせいじゃないよ』
あれからずっと、何度もこのやり取りをしていて苦笑いになってしまう

「それだけじゃない、お父様も…こんな時でも仕事の事しか考えてない」