この手を繋いで。~実話 第一章~




受話器を持つ手が震えて、頭が真っ白になった。



運ばれた病院を聞き出して、その後すぐ会社を早退した。



高槻の病院に着くと、電話をくれた上司の人に話を聞く。



顔見知りやった。
いつやったか、朝陽がうちを『彼女です』
って紹介してくれてたから。



朝陽は、意識はあるらしく、
救急隊員の質問にもちゃんと答えられてたみたい。



火傷を負った状態を見た社員の話では、
右腕の皮膚はペロンと剥がれていたらしい。