高校二年。


4月には、彼氏と別れ
それなりにへこんでた。

部活をしてる時は
唯一、何も考えなくて済んだ。


帰るのは決まって
夜の8時。

ただ部活を一生懸命
してきた。 それだけだった。


「ただいま~」


お父さん、今日は早かったんや。
もうお酒飲んでるし


『いつまで外でてるんや』

バンッ !


あたしは
頬を叩かれた。

意味が分からなかった
何で急に?


お母さんは必死に
部活が長引いたのって
説明してくれてる。


その日は夜ご飯も
食べずに部屋にこもった。


今思うとそれが
始まりだったんだ。


あたしの世界の色が
少しずつ、少しずつ
無くなるんだ。