「妹尾先輩…」


「ちょ…岩瀬くん…」



「何してんだ。お前ら」

「高橋!」


身体が勝手に動き、2人の間に割って入った。


「ここは準備室だ。遊ぶ場所じゃない。遊びたいなら、さっさと帰れ」



しっしっと、岩瀬を追いやる。

「じゃあ、妹尾先輩も…」

「一人で帰れ」


グイッと、妹尾を引き寄せた。

「先生…」

少し顔を赤らめ、驚いている。

「岩瀬、帰ろう。安川も」

今まで黙って見ていた立川が、扉に向かって歩き出した。


「高橋先生、ヤキモチ妬いちゃってるから。キレられる前に、逃げよう」


ニヤリと笑いながら言った。


「そうだね!デレデレした高橋なんか見たくないし。じゃね!泰葉」

「男のヤキモチはみっともねぇ…まぁ…いいか。またね、妹尾先輩」



立川の後に付いて、安川と岩瀬も扉に向かう。





全員、一言余分なんだよー…






三人が出て行った扉に向かって、そう思った。