「高橋ー!昨日、泰葉ん家行ったんでしょ?」


次の日の朝、安川がニヤニヤとしながら駆け寄ってきた。


「あぁ…課題届けに…」

「違うね。あの写メ見たから行ったんでしょ?」

「写メ?…あ…」

そういえば、妹尾ん家に行く前にメールが…


「そんなんじゃないよ。課題を届けに行ったついでに、妹尾の様子を見て来ただけ…ていうか…お前ら、妹尾ん家で何の話してたんだ?」


「話?」


「余分なこと言ったわけじゃないよな?」


「言ってないよ。ただ、高橋が彼氏なのに何で見舞いに来ないんだって泰葉の部屋で言っただけ」

「…」


それでかー…



「お前な…場所を考えて言えよ」

「だって、泰葉ママ知ってたみたいだし」


「は…知ってた?まさか、妹尾が…」


「泰葉が言うわけないじゃん。もし、反対でもされて学校に訴えられたら、高橋が教師辞めることになっちゃうから」


「そうか…なら、何故知って…」


「さぁ?泰葉に聞いてみたら?」



まさか、本当に妹尾がー…