見ると私の上には上着がかかっていた 「俺以外に誰が居るんだよ?」 得意気に笑う紫苑 「あ…ありがとう」 「どういたしまして つーかお前こんな寒い中よく半袖で生活出来るよな」 両手で手を擦りながらくしゃみをして居た 「あ、はい。上着 別に寒いくらい平気だし」 暑い方が苦手なんだよね、私 「お前って変わってるよなー」 「どこが? 私は至って普通だよ、普通」 そうよ、私は普通なんだよ 「そうか? でもなんか普通の女子とは違うよな」