「…そんなに笑って何が面白いの?」
「お前が面白い
願い事って3回言わないと叶わないって知ってたか?」
「え、そうなの!?
初めて知った…」
あぁ…超恥ずかしい…
穴があったら入りたいってこういうこと言うのかな…
改めて願い事をしようと夜空を見上げると流星群は既に終わっていた
「終わっちゃった…」
私はそのまま寝転がった
空には絵から切り取ったような夜空が一面に広がっていた
「さ、電車なくなるから帰るぞ」
「はーい」
帰り道は行きと違い真っ暗
足元もよく見えなくて転びそうになる
「また来たいな…」
「来るか?」
「え…あ、うん」
曖昧な返事
あれ…紫苑の顔が赤いような…
考えすぎだよね
ってか流星群に感動しすぎて忘れてたけど私、紫苑と付き合ってるんだっけ
学校だけだけど…

