絶対彼氏



「瑠璃って絵画教室にでも通ってたの?
なにこの上手さ」

「通ってないよ?」

「私の分も書いてー!!」

「嫌だよ」

「いいじゃん、一枚くらい」

デザインは1人二枚書かないといけない
今のを捨てなければ、私はあと一枚
柚稀は一枚も書き上がっていない

「アドバイスならしてあげるから自分で書きなさい」

こうして柚稀と2人で何とか書き終えた

つ…疲れた…

「やっと終わったー!
これで帰れるー」

隣で背伸びをする柚稀
あ、紗季待ってるかなー

「私たかやん迎えに行かないと!
また明日ね」

「うん、じゃーね」

ほんとにラブラブだなぁ
あ、行けない!
教室行かないと紗季が待ってる

「ごめん、待たせた…って紗季居ないし」

教室内を見渡すと私の机の上に紙が

“ごめん、王子に頼まれたから先に帰るね”