「零菜には気を付けなよ」
急に真面目になり話す柚稀
なんで?零菜いい子じゃん!
「私さ、零菜と同じ中学だったの。
でもさ、そこで色んな噂が流れたから、一応瑠璃に忠告しておこうかなって。
零菜、王子のこと好きだったんでしょ?
尚更気を付けてね」
「あ…うん、はい」
あやふやな返事を返す
零菜が…?
ないない、あの零菜がなにをするって言うの?
色々考えてるとデザインが出来上がった
我ながらあまりにも下手だなー
「瑠璃ーどんな感じに書い…た…」
「え、なんでそんなに語尾が弱くなっていくの…?」
やっぱり下手すぎだよね…
私場違いかな…?
書き直そうと紙を捨てに行こうとすると柚稀に手を捕まれた
「ちょ、手離してよ。
書き直したいからさ」
「ななななんで書き直すの!?
そんな必要全くないよ!!」
目を輝かせながら言う柚稀
何をそう興奮してるんだか
「え、じゃあ何で語尾がそんなに弱くなったの?」
「だって瑠璃めっちゃ絵上手いじゃん!
本格的だよ、もうなんか全てが」
「全然上手くないよ
取り敢えず落ち着いて…」

