From 里沙

拓海は一筋の涙を流し
うちが憎んだ
神様の元に逝ってしまったね

病室を出て屋上に行く

拓海…

フェンスに足を
かけようとした瞬間

突風が吹き
うちは風に押し戻されてしまった

風からは懐かしい
あの時の海の香りがしたの

付き合った時の香り

里沙
お前は生きてくれ

そう風に乗って
拓海の声が
聞こえたんだよ

拓海拓海拓海拓海拓海っ