「あ、すませんっ」
そう言ってぺこりと頭を
下げるとその人は方向を
かえて歩きだした
「あ!待って下さい!」
わ、私何いってんだろ〜
でも口だけはとまらない
「な、名前わっ!?」
「山本、海に人って書いて
かいとっつーの」
答えてくれた驚きと
こっちに向かってくる
足音でパッと顔をあげた
「そっちは?」
「あ。ゆ、ゆうりです」
海人くんはニコっと笑った
こんな笑顔をみんなに
見せるのだろうか
何故かこの時、
この笑顔を私以外の人に
見せないでほしいと思った
「ゆーりか、よろしくゆうりっ」
「あ、よろしく。」
そう返事をするとまた
方向をかえてこういった
「また絶対会えるよ、ばいばい」
連絡先聞かなきゃと思ってた私に
ふりかかってきた言葉
ん…?また絶対会えるの…?
まっいっか〜
会えるんだったら次に聞こ

