私たちは夫婦じゃなくてカレカノってことにした。




だから女子からの嫌がらせがない。




「なに?寿。」




「もう、帰るだろ?」




「うん。」




「じゃ〜。ヒソヒソヒソ」




『菜帆を迎えに行ってくれないか?』




「いいよ。」




「ん。じゃあとで・・・」




私は席に戻った。




「舞帆。水隍くんとなに話してたの?」




「帰りのこと。寿一緒に帰れないって。」




「マジ?じゃ、私と帰らない?」




「いいけど、私寄るところあるよ」




「一緒に行くよ。」




「わかった。」




私は咲希には本当のことを言うことにした。