「あぁ、ありがとう。」 すっかり片付いたテーブルに食後のお茶を運んで、私は今日当たった温泉の旅行プランを広げた。 「山梨県かぁ!隠れた名湯だって!」 スーパーの福引きだから、余り期待はしてなかったけど…思ったよりも良い温泉みたい。 「そうだな。温泉なんて…子供の頃以来かもしれん。」 健ちゃんもプランを覗き込んできた。 「健ちゃんと温泉…似合い過ぎる!!」 健ちゃんは元々、和が似合うし! タオルを頭に乗せて温泉に浸かっている図を想像して思わず小さく笑ってしまった。