巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)

会いたく…なかった。


だって健ちゃんを…おかしくさせるから。


女の子は何か言いたげに健ちゃんを見つめてる。


健ちゃんは無理矢理、私に視線を戻した…ように思えた。



｢どうした？何か言いかけてなかったか？｣



何だか、すごく怖かった。


訳も解らず不安で…泣きそうになった。


思わず健ちゃんの腕を掴んで、さっきの続きを言っていた。



｢私も…健ちゃんを誰にも渡さないから…っ！｣



何だか私、子供みたい…。


でも、怖かったの。



｢結衣さん…？大丈夫だ、解ってる。｣