「不思議な子だね、天野川君って。」
健ちゃんとは正反対のタイプに思える。
キレイで感情表現が豊かで…でも謎めいた男の子。
「あいつは…結衣さんが好きなのか…?」
眉間にシワを寄せる健ちゃん。
「ええっ!?そんなことないよー!だって二回しか会ってないんだよ?」
「だが俺も…初めて会った時から結衣さんが好きだった。」
「で…でも…それは晴信の記憶があったから…でしょ?」
そう言ったら健ちゃんは益々、眉間にシワを寄せた。
「だとしたら…天野川は、前世であなたと関わりがあったのかもしれん。何か覚えは?」

