空と別れて私は純の家にお邪魔した。
「いらっしゃ~い」
「お邪魔します♪」
純が出迎えてくれた。
今日純の家に来たのはメイクほぼ未経験の私にメイク上級者の純に指導してもらうため。
「さ、私の部屋いこ」
「うん」
純の部屋はピンクだらけ。
安藤君の荷物らしきものもある。
「まーず…美雨はたれ目だし…まつ毛超長いし…地まつでいいよね?」
独り言のようにブツブツつぶやいてメイク道具をいっぱい出してきた純。
「はい、まず…って…髪ミルクティーか…ブラウンね」
「う、うん」
「んじゃ…シャドウ使って」
シャドウ…?
影?

