晴れ空男子

 私は鞄に学校の課題を詰めて、外に出た。




「よかった…」





 部屋から出て律君がいたらどうしようかと思った。






「準備できた?」

「うんッ!!」

「行こっか」




 2人で手を繋いで階段を降りる。




「あっ!! 美雨ちゃん!! どこ行くの~」

「どこでもいいでしょ」

「空君、抜け駆けズルイ」



 キッと空を睨む律君。




「俺らが付き合ってるんだし…文句言われたくない」

「…俺も連れてって」

「無理」

「俺、この街のこと…まだそんなに知らないし」