「はぁ~・・・」



本日2度目のため息。



「ちょ、お前・・何するんだよ!!///」




ため息と同時に、アイツに後ろから抱きしめられた。



「だって呼んでも返事してくれないし、ため息ついているし・・・ため息つくと幸せが逃げるって言うでしょ?だから、美咲ちゃんの幸せが逃げないようにと思って後ろから抱きついちゃったv」




「なにが、『後ろから抱きついちゃったv』だ!!!だいたい、後ろから抱きつくんじゃなくて、他にも幸せが逃げない方法があるだ・・・っん!!」







顔を赤くして怒鳴っていた私の言葉は、碓氷の唇によって塞がれた。





私はさらに顔が赤くなるのがわかった。



「っ・・・・・///」




「これなら幸せは逃げない?むしろ、幸せを感じちゃった?」






こいつ・・・!からかいやがって!!!






一発殴ろうとしたが・・・




「もうすぐ、バイトの時間だね」



「し、しまった!!早く行かないと!!!」





バイトがあることを忘れていて、急いでバイト先に向かった。