バイクを飛ばして着いたのは、小さな倉庫。

倉庫の外には、20人くらいの人が居た。

みんな頭を染めてたり、結構激しそうな人たちばっかりだ。

それでもみんな、楽しそうに喋ったり楽しそうにバイクをいじったりしている。

「総長、お疲れ様です」

そこに居た全員が龍牙に挨拶する。

「おう」

「えっ!? 龍牙総長なの!?」

「ああ」

「総長この人もしかして総長の...」

挨拶した一人が、話しかけてくる。

「ちげぇよ 友達」

「そうっすか 可愛いっすね」

「えっ\\\」

あんまり褒められる事なんて無いから、思わず顔が赤くなる。

「あんまり、からかうなよ」

「はっはい」

「えーっと、自己紹介したほうがいいよね? 高校3年の宮崎小子です」

「俺、高1の竹中李人(たけなかりひと)っす」

「よろしくね」

「はい」

「行くぞ」

龍牙が倉庫の中に入っていく。