特別なあだ名

着いたところは、山の頂上みたいなところ。

「綺麗だね」

「だろ?俺、ここからの景色がすげぇ好きでさ」

「うん」

「何かあったら、いつもここに来てた」

「ありがと」

「べつに俺が来たかっただけだし」

どこまでも素直じゃない龍牙。

暫く景色を眺めてたけど、そろそろお腹が減ったので食べに行く事にした。

「何食いたい?」

バイクで山を下りながら、何を食べるか決める。

「えっなんでもいいよ」

「じゃあ、ラーメンでいいか?」

「うん」

下ってから少し来た道を戻ると、ラーメン屋さんがあった。

ちょっと古い感じのお店。

「ここのラーメン超うまいから」

「へ~」

「いらっしゃい お?龍牙もついに彼女か」

「普通に友だち」

店主と龍牙は顔なじみのようだった。