「17歳 龍牙は?」

「俺も同じ」

「えっ 龍牙ってもっと年上と思ってた」

見た目も、雰囲気が大人っぽくて正直大学生ぐらいと思ってた。

「なんだ?そんなに老けているか?」

ちょっと拗ねたように言う龍牙。

「ううん 雰囲気が落ち着いているから」

「悪かったな これでも、高2だよ」

「ごめんごめん」

「別に怒ってねぇし」

「拗ねてるじゃん笑笑」

「別に拗ねてねぇし」

「あはっはははっ」

思わず堪え切れなくなって、笑ってしまう。

「なに笑ってんだよ」

「ううん 別に」

久し振りに、笑った気がする。

それも全部龍牙が助けてくれたおかげだ。



「ここだよ 送ってくれてありがとう」

結局龍牙は、家の前まで送ってくれた。

「もう夜中に一人で出歩くんじゃねぇぞ」

ちゃんとあたしの心配までしてくれて・・・

急に涙が溢れ出す。

「なっどうしたんだよ!?」

「大丈夫 うれし涙だから」

「はっ!?びっくりさせんなよ」