特別なあだ名

暫くして、泣き止んだあたしを離して「送って行く」とだけ言った。

「あっそんなのいいですよ!!それより、服濡れちゃって…」

「また、襲われてぇのか?」

もうあんな思いはしたくないとあたしは、首を横に強く振る。

「なら、黙って送られてろ」

「はい」

キツイ言葉のはずなのに、優しさが感じる。

不思議な人だなぁ・・・

バイクは公園において、一緒に歩いてくれた。

やっぱりこの人はとっても優しい人だと確信した。



「何も聞かないんですか?」

「聞いて欲しいなら聞くけど、無理には聞かねぇ」

「やっぱり、優しいですね」

「うっせぇ\\\」

照れてそっぽを向くのが、ちょっと可愛かった。

「あたし、彼氏に振られたのに諦め切れなくてうじうじしてるだけなんです」

「本当に好きだったんだな」

「はい あたしの初恋でした」

「いいじゃねぇか」

「えっ?」

「好きなら、好きなままで 好きで好きでどうしようもない それが、恋だろ?」

「・・・そうですね ありがとうございます そういえば、名前は?」

「俺は、滝川龍牙(たきがわりゅうが) 龍牙でいいし敬語もなしでいい お前は?」

「あたしは、宮崎小子 あたしはなんでもいいよ」

「じゃあ、小子」

「うん」

「お前、何歳?」