特別なあだ名

「ヤッちまおうぜ」

「いやっ」

公園の草むらに引きずりこまれ、押し倒される。

手と足が抑え付けられて、身動きがとれない。

「いや!!離して!!翔助けて」

「あれ?もしかして、男いんの?」

そうだった・・・

もう、守ってくれないんだ。

涙で視界がぼやける。

最近のあたし、散々だね。

諦めかけていたその時、急に上に乗ってた奴が消えた。

周りの男達も、次々と倒されていく。

それも、たった一人に。

この人、強い・・・

「大丈夫か?」

「あっありがとうございます」

言いながら、震えが止まらない。

「あれ?助かったのに・・・なんでだろ」

涙が頬を伝っていく。

突然温かいぬくもりに包まれた。

「泣きたい時は、泣け」

低く綺麗な声が耳元で聞こえた。

その言葉を合図にもっと涙が溢れ出す。