もう、名前で呼んでいるんだ。

そっか・・・

当たり前だよね。

付き合っているもんね・・・

そうだよね・・・

もう、翔はあたしの彼氏じゃないんだ。

泣いても、泣いても涙は止まらなくてなにもせず時間だけが過ぎていった。

繭は、そんなあたしにずっとついててくれた。

その日はずっと、図書室で過ごして昼休みに帰った。

繭はついて来ると言ってくれたけど、流石に悪いから断った。

いつの間にか泣きつかれて眠っていた。

起きたら、夜中の12時過ぎ。

ご飯は喉を通りそうに無いので、ゼリーを探しても無かったのでコンビニへ行く事にした。

翔との思い出の詰まった公園に立ち寄りたくなって、そこでぜりーを食べる事にした。

「あっ女がいるじゃん」

「そこの可愛い子 なにしてんの?」

チャラチャラした男達が絡んでくる。

「ほっといてくださいよ」

「ほら、いいとこいこうよ」

「いやっ」

肩にかけられそうになった手を、勢いよく振り払った。

「てめぇ、調子に乗ってるんじゃねぇよ!!」