〔小子〕
次の日から急に翔は姿を見せなくなった。

心配して、メールをしても返信が無く電話をしても出てくれない。

そしてその二日後の夜。

「ごめん 俺にはもうココを守れない 別れてくれ」

一瞬理解が出来なかった。

翔の言ってる事も、翔がつけてくれた特別なあだ名が今のあたしにはとても痛く悲しかった。

翔から別れを告げられるのは、今回が二度目。

今回もきっと何かあったんだ。

そうわずかな希望を持って、学校に向かった。

そんなあたしが見たのは、楽しそうに手を繋いで登校する翔と梨月ちゃん。

「えっ宮崎さんと付き合ってなかったの?」

「えっ」

「何で?」