差し入れのドーナツを渡すのを、俺は?顔で見る。

「あっごめん 紹介忘れてた あたしの友達の神城繭」

「よろしくです」

「ああ 俺は」

「おい、繭行くんだろ?」

突然やって来た男、

「彼方!?」

「よう お前の彼女って、もしかしてこの子?」

「ああ 可愛いだろ?」

「ああ」

お世辞で可愛いといった俺。

確かに可愛いが、やっぱりココの方が可愛いと思った。

「あっそういえば、俺名前言ってなかった」

「彼方から聞いてたよ 中田君でしょ」

「ああ」

「おい、そろそろ行くぞ?」

「うん じゃあ、またね」

「うん」

「ああ」

二人が消えて、一気に静かになった図書室。

「知りあい・・・だったんね?」

「ああ 幼馴染」

「楽しそうだったね?」