強く強く抱きしめられて、あたしは意識を手放した。




〔翔〕
急にココの体が、倒れて来た。

「うわっ‼」

「スー スー」

「寝てる ったく、心配かけるなよ まぁ、俺も心配かけたけど」

そのまま横抱きにして、教室の床に座り込む。

久しぶりの、この抱きごこち。

柔らけぇ。

ココだ。

授業開始のチャイムがなった。

可愛い寝顔を見せる、ココを起こすのが可哀想でぎゅっと抱きしめた。

今回の事で、ココを泣かせてしまったけどもう泣かせない。

俺は、ココを守っていくと誓った。