あれから半月が経った。

クラスで会っても、目さえ合わしてくれない。

「大丈夫?」

「え?」

「やつれてる 痩せた?」

「体重測ってない」

「きっと、3キロぐらい痩せてるよ」

「ちょうどいいよ」

「逆に痩せすぎだよ」

「そんなことないって」

でも、頭がボーっとしてる。

どうしたんだろう・・・

「祥子、大丈夫?」

「うっうん」

でも目の前がぐらぐらしてきて・・・

そこであたしの意識は途切れた。



夢を見た。

翔がいて、抱きしめて「愛してるから」って言ってくれた。

「はっ」

起きるとやっぱり、翔は居なくて気がつくと涙が溢れていた。

ふんわり香る翔の香り。

好き・・・


好き・・・


大好き・・・



いつまでも、薄れないこの気持ち。