「そうなんですかぁ」

「もう、敬語いいから」

「はい」

「じゃあ、お前の漢字は?」

「こう、書くの」

ノートに小さく祥子と書いた。

「これも、アリだな」

そう言って俺は、ノートに小子と書いた。

「読み方は一緒だからね?」

「じゃあさ、何かややこしいからあだ名決めていい?」

「うっうん」

「じゃあ、・・・ココ」

「どうして?」

「小さいは「コ」と、読むだろ?」

「うん」

「嫌か?」

「ううん」

「じゃあ、決定だな!!」

「うん」

ガラッ

ビクッ

今度は2人揃ってビクついた。

「何だ・・・繭か・・・」

繭?

「あっ祥子~差し入れに来たよ」

「ありがとう」