あたしの手を離して、先々と歩いていく。

「待って!!」

「なっ?俺は、合わせてるの!!」

止まって、翔が言う。

「うん わかったから、置いて行かないで?」

上を見上げて、そっぽを向く翔。

「あ~可愛すぎ」

「へ?」

「俺のほうが背が高いから、仕方ないけど上を見上げるのはやめて欲しい」

「どうして?」

「可愛すぎなんだよ上目遣いが!!」

「かわいい\\\」

「そういうのも、可愛い ココは何しても、可愛い」

「\\\」

あたしは、恥ずかしくなって今度はあたしが翔を置いて一人で先々と歩いた。

でも、後ろから翔が来てまた二人で笑い合いながら手を繋いだ。


「5、4、3、2、1、イェーーイ!!」

みんなの声が揃う。

「あけましておめでとう」

「おめでとう 今年もよろしく」

「よろしく」

そう言って、あたしの唇を翔が奪った。

「んんっ・・・んふぁっ・・・」