「ぶっ 物騒な言葉が聞こえましたが、気にせずいきましょう」

司会者が慌てて取り繕う中、あたし達は退場した。

「はぁ、疲れた」

「あたしも」

「このまま、逃げ出しちゃわない?」

グランプリからだよね・・・?

「逃げ出したい!!」

翔とあたしは2人で、学校を出た。

着いたのは、翔の家。

「飲み物取ってくるから」

「うん」

あたしはいつもどおり、ベッドにもたれかかるように、座る。

「お待たせ」

「うん ねぇ、明日やっぱり怒られるかな?」

「いいだろ それにこれ以上、こんな可愛いココを他の奴に見せたくないし」

カァッ\\\

「そういう所も、可愛いし」

少し照れた顔の翔が、あたしの顔を覗き込みながら言う。

そんな翔に、あたしは胸キュン。

チュッと唇が奪われた。

あたしは、完全にベッドに頭を預けた状態で上から、翔が覆いかぶさっている。