「お前・・・\\\」

「・・・」

「大丈夫か?」

「何でも、無いです」

「泣いてるじゃねぇか」

優しく、目尻を拭われた。

その指が、優しくて温かくて安心する。

「ありがとうございます」

ようやく、落ち着いて言えたお礼。

「いや、俺のほうこそ泣かしちゃったし」

そろそろと、立ち上がってその人の上から退いた。

「送っていくよ」

「でも・・・」

「いいから」

「謝礼謝礼」

「なら・・・お願いします」

泣かされたけど、嫌いになれなかった。




〔翔〕
あいつの、素顔はやばかった。

ぶ厚い眼鏡を、外せば隠れていた素顔。

奇麗な目に、奇麗な鼻、可愛い唇。

眼鏡のせいで、野暮ったく見えていたが取れば超可愛かった。

忘れられねぇ・・・