手で顔を隠しながら、そういった翔。

その翔の言葉に赤くなるあたし。

「お前等、ウブだな」

「うっせぇよ!!」

「ははっ」

「よし、泳ぐか?」

「うん!!」

二人で沖の方まで泳いでいった。

勿論何かあったときのために、浮き輪を持って。

翔の泳ぎは、男らしくかっこよかった。

「そろそろ、休憩にするか?」

「うん」

岸に上がると、繭と彼方君はテントの所でイチャついてる。

邪魔はしないで、休憩代わりに二人で手を繋いで砂浜を歩く。

「ねぇ、翔って不良?」

「さぁ?」

「だって、タバコはしないし、単車でブーブーしないし、お酒だってそんなに飲まないし、ケンカもあの時以来・・・女遊びはしてないよね?」

「どうする?してたら」

「えっ!!」

「冗談 だから、泣きそうな顔すんな」

「だって~」