特別なあだ名

「じゃあ、帰るね」

「ああ」

「また、今度・・・」

「ああ」

俺は一人になって考える。

あいつ、ココの事好きそうだし、話ってまさか!!

そう思うと、自然に体はついて来る。

目の前に、やっとココが見えた。

「ココ」

俺はココを抱きしめた。

「きゃっ」

「俺、ココが好きだ だから、あいつの所になんか行くな」

考えずに頭から、出た言葉。

気配でココが泣くのが、分かる。

「えっあっ 泣くほど、抱きしめられるの嫌だった?」

「嫌なわけないよ・・・だって、あたし翔のこと好きだもん」

「・・・マジで!?」

「うん・・・」

心臓がすごい速さで、脈を打つ。

やべぇ・・・

「付き合ってください」

「はい」