ピロロロロンピロロロロン

「迎えにいかなくて、大丈夫?」

と、書いてる。

いつも昼夜問わず、翔は送り迎えしてくれる。

そこが、いつも嬉しい。

そして、時が経って土曜日になった。

「秀君、準備できた?」

「ああ」

「じゃあ、行って来ます」

「行って来ます」

「行ってらっしゃい」




〔翔〕
着くとココが楽しそうに、他の男と喋っていた。

「よう」

「あっ翔!紹介するね、幼馴染の小石川秀君 そしてこっちが友達の中田翔」

相手が君付けなことに、少しほっとした。

でも、「幼馴染」と「友達」に壁を少し感じた。

「遅れてごめん」

「悪いな」

「ううん 大丈夫だよ」

「じゃあ、紹介するね、幼馴染の小石川秀君 そして、こっちがあたしの友達の繭と繭の彼氏の彼方君」