「うん」

それでこの話は終わった。



そして、放課後。

いつも迎えに来てくれる龍牙に少し遅れるとだけ、メールしておいた。

「お待たせ」

あの男子がやってきた。

「うん」

「あの、僕雅也といいます ずっと宮崎さんの事が好きでした」

「えっ あっ ごめん あたし、彼氏居るんだ」

まさかの告白に即答で断るあたし。

だって、龍牙が居るし。

「あの、野蛮な男だろう あんなの、宮崎さんには似合わないよ」

その言葉であたしの何かがキレた。

「あたしの彼氏なの ちゃんと好き合ってるから」

「でっでも」

「いいのほっといて!」

「ぼっ僕は、諦めないから」

そう言うと、雅也君は走っていった。

「はぁー」

思わずついちゃったため息。

あたしの事はいいけど、龍牙のこと悪く言うのは許せない。

あたしを助けてくれた人だもん。

「あっ龍牙待ってるかも」

あたしは急いで校門へ向かった。