「当たり前」

ちゅっと軽くキスを落として、離れた唯斗。

やっぱり唯斗が甘い。

「ほら、なんか手伝って欲しいことは?」

「これ、炒めて」

「ああ」

「こうやって人とキッチンに立つの久し振りだー」

「おれ、この前小子と一緒にあいつ等に飯作った」

「へー仲いいんだね」

「ああ なんか兄弟とか、家族みたいな感じ」 

「いいなー」

「今度、燐華も連れてく」

「いいの?あたしが行っても・・・」

「ああ 遊びの女は連れ込んじゃ行けないけど、本気なら連れてきていいんだ」

唯斗が本気と言ってくれて、思わずニヤける。

「何、ニヤけてんの?」

「何もないよ」

「なら、いいけど」

「うん」

「小子も、春陽も居るから大丈夫」

「そっか 春陽も健とつきあってるもんね」

「ああ」

「小子ちゃんに会えるんだ」

「小子に会いたかったのか?」

「うん だって今まで、硬派だった滝川君をあんなに変えたなんて凄いじゃん」

「確かに(笑)」

「だから、気になってたの」