「翔、入って来ていいよ」

「ああ」

翔が入ってきた。

「・・・」

「変・・・かな?」

「いや・・・寧ろ・・・」

「何?」

「いや・・・内緒」

「え~」

「まぁ、若い2人は翔の部屋でごゆっくり♪」

翔は美香ねぇが言い終わる前に、あたしの手を掴んだ。

「?」

「行くぞ?」

「うん」


バタン

し~んと静まり返って部屋の中。

何を話せば!?

「何か、見る?」

「ありきたりだけど、卒アル見たい」

「はい」

「ありがとう」

めくると全然変わってない翔が友達と楽しそうに笑っていた。