「これでいい?」

コクッと小さく頷くと、俺の腕に体を預けるようにして眠った。

自分まで眠くなってきて、ベッドの壁にもたれて眠った。



「ん・・・」

起きて時計を見ると、6時だった。

腕の中の燐華はまだ眠っている。

さっきよりは、熱も下がった様子だった。

「んっんー」

「起きたか?」

「うん」

「測ってみろ」

体温計を燐華に渡す。

「ありがと」

どうやら、いつもの燐華みたいだ。

「っていうか、何この体制」

「燐華がおねだりしてきた」

「嘘だ」

「ほんと 覚えてないの?」

「全然」

「まぁ、いいけど 何か食べる?」

「プリン食べたい」

「ん、」

「そろそろここから降りたいんだけど」

「無理」

「何で?」

「俺が離したくないから」