「おい、理科係居るだろ」

「はい」

「今日の放課後、理科準備室の片づけをしとけ」

「はい」

ちっ

俺、理科係だし。

まぁ、サボればいいのか

「サボったらダメだからね」

「ちっわかったよ」


そして、放課後。

「行くぞ」

「あっごめん あたし、用事できちゃって」

「サボりか?」

「違うよ 終わったら、すぐに行くからサボらないでね」

「わかったよ」

メールで龍牙に今日はいけないと送った。


少し迷ったけど、何とか1人で理科準備室に来た。

「ここかよ」

ドアを開けると埃っぽくて、汚い。

とりあえず、棚のものをどかす。

「あの・・・俺と付き合ってください」

窓から、聞こえた声。

マジかよ・・・こんなところで告白かよ。

窓から見下ろすと、下に名前も知らない男と燐華が居た。