「あれ他の奴らは」

「あいつ等寝坊」

「そっか」

「最近、よく授業でてるな唯斗」

「まぁね」

「どうしたんだ?」

「内緒 そろそろ俺、行く」

早々に屋上を出て行く俺を、龍牙たちは不思議そうに見ていた。


ギリギリ間に合った英語の授業中。

「ねぇ、滝川君の彼女ってめっちゃ愛されてるの?」

「なんで?」

「そう言う噂があるから」

「へー間違ってないよ 龍牙はベタ惚れ」

「そうなんだ 柏木は?」

「俺?」

「そういう人いないの?」

「俺は、居ない」

「でも、噂で聞いたことあるよ 実は、滝川の彼女が好きって」

「は?」

「そうなの?」

「いや、そんな事無い」