特別なあだ名

しばしの沈黙。

「お前、それ出てると没収されるぞ」

「えっああ ありがと」

大事そうに制服の中へしまう燐華。

「そんなに、大事なものなの?」

「うん あたしの大切な人から貰ったの」

「そうか」

また、胸が痛んだが気にしなかった。

「俺、もう1回寝る」

「そう?おやすみ」

「おやすみ」

燐華の近くで眠ると、何故だかとてつもない安心感があった。



それから、俺と燐華の関係は少しずつ変わっていった。

「おはよ 柏木」

「ああ」

「今日は、ちゃんといるじゃん」

「いや、これから屋上行くとこ」

「ちゃんと、授業には戻ってきなさいよ」

「わかってる」

前よりも授業に出るようになった俺に先生は大喜びだし、なんだかんだ言っていいことかもしれない。


「あっ唯斗だ」

「おー」

屋上には、龍牙と健の姿があった。